小林真央さん

ニュースで、小林麻央さんが亡くなられた事を知りました。

昨年の6月、

真央さんの病気がわかったタイミングは、私の母の病気がわかったタイミングでもあります。

真央さんは末期の乳がん

私の母は末期の胃がんでした。
こんな話をSNSとかで発信するのは、どうかと思うし、本来なら触れないところなんですが、今回の真央さんのニュースで、沢山のことを感じ、また同じ様に悩んだり、苦しんでいる方に少しでも楽になる為の糸口になれば、、と思い発信させて頂きます。

苦手な方はスルーしてください。

私にはわけあって血の繋がらない父と、唯一の肉親の母がいます。

この1年、母の容態が急変するたびに心が揺れる日々でした。

『何でこのタイミング何だろう』
『何でこんな目にあうんだろう』
何で何で⁇の繰り返しでした。

私はもともと気も短く、待つ事もできない、すぐに答えを出したがる、白黒ハッキリしないと気が済まない人間でした。
それが、癌という病気に直面し、自分ではどうにもできない物を目の前に、苛立ちや不安、恐怖と向き合うこととなりました。
そしてこの出来事は、私に重大な事を気付かせるキッカケとなったんです。

それは、『時間をかける』ということでした。
自分ではどうにもできない出来事や状況、環境、他者など、

『思い通りにならない』事に対し、いわゆるよく言う

『他人は変えれはない、自分が変わるしかない』

この言葉は、未熟な私には

『なぜ、自分が我慢しなきゃいけないのか、なぜ自分が変わるしかないのか、辛い出来事を無理やり辛くないと思うしかないのか』
と、ずっと間違った解釈をしていた事に気付きました。

今回の出来事で、私が気づいた事、
それは
“全ては受け止め方次第”
だということ。

そのためには時間をかけ感情を無視しないということ。

【悲しい、辛い、怖い、悔しい】
こんなネガティヴな感情は、わからないふりをする必要はなく、むしろしっかり味合う事は、感情の変化にはとても大切だと。。
そして、目の前のことに向き合う中で

【気づけなかった事に気づけた事への感謝】
【相手を思う気持ちを再確認できた喜び】
【生きる事は味合う事と分かったこと】

と、ここでは書ききれないくらいの、
温かな感情に触れることができました。
本当に、無理やり思い込むこともなく 、ただ、純粋に心からそう思うことができました。

感情的に目の前の事に反応する自分から、感情と向き合い、味わい、全てのことには意味があるという事に気づかされる。
同じ出来事でも、捉え方で目の前の世界がまったく違ったものに見える瞬間でした。
この出来事に、今では感謝さえしています。。。。

そして、最後に、
勇気や希望を沢山与えてくださった真央さんに、心よりご冥福をお祈り致します。

また、真央さんが生前残された言葉を、ここに掲載させて頂ければとおもいます。
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『人の死は、病気であるかにかかわらず、 いつ訪れるか分かりません。 例えば、私が今死んだら、 人はどう思うでしょうか。 「まだ34歳の若さで、可哀想に」 「小さな子供を残して、可哀想に」 でしょうか?? 私は、そんなふうには思われたくありません。 なぜなら、病気になったことが 私の人生を代表する出来事ではないからです。 私の人生は、夢を叶え、時に苦しみもがき、 愛する人に出会い、 2人の宝物を授かり、家族に愛され、 愛した、色どり豊かな人生だからです。』

BBCニュース ーより引用
読んだ瞬間、込み上げるものがありました。
人生とはついつい目の前の出来事に反応しまいがちですが、真央さんの言葉にある本質に気づけた時、受け取り方で人生は色どり豊かになるのだと。

母はまだ闘病中ではありますが、残された時間を大切に、私自身色どり豊かな人生を歩んでいきたいとおもいます。
長らくお付き合いいただき、ありがとうございました。

Om Shantih Shantih Shantih

すべての生きとし生けるものに平安がありますように……

 

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